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眠れない夜が変わる!ストレス&不眠に効く鍼灸のチカラ

  • 執筆者の写真: はり香 銀座
    はり香 銀座
  • 3月21日
  • 読了時間: 4分



こんにちは、銀座治療室はり香です。先日30代の女性が来店されました。フルタイムで働きながら、小学生のお子さんを2人育てている方です。カウンセリングを始めたときから、彼女は少し猫背で視線を落とし、肩には力が入っているのがわかりました。「慢性的な首・肩こりと疲労感」が主訴でしたが、お話を聞いていくと、その根本には「ストレスと緊張による不眠」があることが見えてきました。

彼女は落ち着いたトーンで話していましたが、その内容はとても切実でした。「平日は仕事のことを考えて眠れなくて、ようやく寝られたと思ってもすぐに目が覚めるんです。それに嫌な夢を見ることも多くて…」と話す彼女の声には、どこか疲れがにじんでいました。週末の夜は比較的眠りやすいものの、お子さんの生活リズムに合わせて早起きするため、結局しっかり休める日はほとんどないそうです。

さらに、医師から睡眠導入剤を勧められたものの、「薬で強制的に眠ると、子どもに何かあったときに気づけないかもしれないのが怖くて…」と、不安のあまり服用できなかったとおっしゃっていました。

夜眠れずにいると、「寝なきゃ」と焦って動悸がし、逆に頭が冴えてしまう。そうしてネガティブな考えがどんどん膨らみ、また眠れない…。そんな悪循環のなかで、彼女は毎日疲れが取れず、余裕もなくなり、子どもに優しく接することができない自分に自己嫌悪を感じてしまうとおっしゃっていました。

お話を聞いているだけで、その大変さが伝わってきました。

眠れないのは体のせい?リラックスがカギ!コリをほぐして深い眠りへ

実際にお体を触らせていただくと、頭から足先までガチガチに緊張しており、特に足先は氷のように冷たくなっていました。これは、自律神経のバランスが乱れ、血流が悪くなっている典型的な状態です。今回の施術では、体の緊張をゆるめ、リラックスできる状態を作ることを目標にしました。

まずは、自律神経を整える鍼灸とオイルマッサージを行い、特に足先の血流を促すことを意識しました。足の冷えが強い方には、「失眠(しつみん)」というツボへのお灸がとても効果的です。失眠はかかとの中央にあるツボで、不眠の特効穴とも言われており、神経の高ぶりを鎮めて眠気を誘う効果があります。ここにお灸をすると血行が良くなり、自然と眠りやすい状態へ導かれます。

施術が進むにつれ、彼女の肩の力が徐々に抜けていくのがわかりました。施術中はとてもリラックスされていて、穏やかな表情で深い眠りについているようでした。施術後、「しっかり休めた分、今夜は逆に眠れなくならないかな?」と少し気になりましたが、後日「施術を受けた夜は久しぶりにぐっすり眠れました!」と嬉しい報告をいただきました。

もちろん、仕事のストレスがすぐになくなるわけではありませんし、不眠が完全に解消したわけではありません。しかし、施術を受けたことで、「自分の体がこんなにも緊張していたことに気づいた」とおっしゃっていました。

心と体の深いつながり

東洋医学には「心身一如(しんしんいちにょ)」という言葉があります。これは「心と体は一つであり、互いに影響し合う」という考え方です。今回の女性も、心の不調が体の症状として現れ、逆に体を整えることで心も軽くなったようでした。

忙しい毎日を送っていると、「自分の体が疲れていること」に気づきにくくなります。とくに、家族や仕事のことを優先している方ほど、自分のケアを後回しにしがちです。でも、体が無理をし続けると、心にも余裕がなくなってしまいます。

「痛い」「熱い」は誤解?鍼灸で深いリラックスを体感

意外かもしれませんが、鍼灸はとてもリラックス効果が高い施術です。「痛い」「熱い」といったイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はまったく違います。血流がよくなり、まるでお風呂に入った後のような心地よさを感じることができます。

施術後に眠くなったり、翌日も少し気だるさが残ることもありますが、それはそれだけ体が頑張っていた証拠。ご自身の体と向き合うきっかけになれば嬉しいです。

「最近、熟睡できていない」「夜中に何度も目が覚める」そんなお悩みがあれば、お気軽にご相談くださいね。

 
 
 

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